ひでり日記

HSS型HSP気質の私が感じていること

【#6】心が廃れていたので、映画を見て泣いた話『フォレスト・ガンプ』

6回目の記事になります。ひでりと申します。

適応障害になってから数ヶ月が経ち、自分の心の安定を取り戻そうと試行錯誤をしていたのですが、

精神的な障害を患った途端、元気な姿で元通りになるということはなく、

波のように良い時と悪い時の交互を付き合っていくことになるんだなと実感している今日この頃。

 

そんな1月10日の今日は、気分がかなり下がっていて、

今までは運動や外出などをこまめに繰り返していたのですが、それさえもできなくなってしまった。

午前中は特にしんどく、ただただベッドで座って目を瞑ったり、椅子に座って目を瞑ったり、

腰が痛くなったら少し経って体を動かしたりと、それぐらいしかできなかった。

 

お昼を過ぎてからようやく心も安定して気持ちも軽くなったので、

いつも書いているノートと映画を1つ見たいと思い、Amazon primeで色々漁った。

その中で、今までずっと気にはなっていたが見ていなかった映画が目に映った。

それが『フォレスト・ガンプ』という映画だった。

 

ラジオ番組やテレビでおすすめの映画としてよく名前を聞いていたのだが、

優先順位を下げて、今までずっと鑑賞せずにいた。

せっかく時間が取れるいい機会だったので、この映画を見ることにした。

 

 

この映画は主人公のフォレスト・ガンプという

知能指数は人より劣るが、足の速さと誠実さだけは優れている主人公の半生を描いた映画だった。

主人公が幼少期からどんな人生を歩んできたかを、

バスを待つベンチで座りながら、隣にいる見知らぬ人に話すところから始まった。

 

本人がこういう目標に向かって歩んでいくという話より、

母親や友人・その時偶然巡り会った人やものに流されるように人生を歩み、

ただただ誠実にこなしたことで、数々の経験をこなしながら、

時には有名人になったり、時には億万長者になったりとしていくのであった。

 

本人は初めから「これをしたい」「これになりたい」ということがなく、

目に入ったもの、たまたま出会した人との交わした約束、その時やりたいと思ったことを

自分の心にただただ正直に誠実に生き続けてきたのである。

 

 

 

 

 

 

この映画を見た後、

何度も涙を流して、自分のこれからの人生を後押ししてくれたような気がした。

 

 

 

ティッシュの消費量は数え切れないほどだった。

 

 

 

 

 

人生を少しでも変えたいと思い映画を鑑賞したのだが、

ある種、人生とは何かの答えの1つを教えてくれたような気がした。

 

主人公の台詞の中にこんなものがあった。

 

 

 

『僕たちには運命があるのか、それとも行き当たりばったり風に吹かれて彷徨っているのか、

 でも僕が思うのは多分その両方なんだ、きっとその両方が同時に起こっているんだ。』

 

 

 

自分の20数年の人生を振り返っても、確かにそんな気がした。

運命のように、これから一生好きになっていくであろう趣味に出会ったり、

行き当たりばったりで、これから先よくわからないがとりあえず進んでみたり、

時にはこの先が見えなくなったり、ふとした瞬間にこれをやってみたいと思ってみたりと。

 

小さい頃から将来を見据えて動きなさいとか、計画を立てて動きなさいとか言われてきたが、

人生なんてものは計画通りにはいかないものが普通なのだ。

 

ただ、それでも主人公が思い描いていた以上の現実を創り上げていた。

そこにはある1つの重要なことがあると思った。

それは、

 

 

 

『これをやると決め、あとは流れに身を任せること』

 

 

 

だった。

 

 

主人公は頭は良くなかったが、足が速かったのでとにかく走った。

それが偶然にもフットボールの監督の目に入り、推薦で大学に入った。

さらに修士号をとり、大学卒業後、進路に悩んでいた主人公は陸上自衛隊のパンフレットを渡され、

流れるように入隊したが、偶然にも規律や規則が厳しい環境に主人公は適していた。

そこで出会った親友とエビ漁の約束を交わし、自衛隊を辞めたのちに漁師となった。

漁師になり、運よく商売が繁盛し億万長者になったら、

母親の病気で実家に戻り、そこで暮らしていた。

実家に戻ったら、幼い時から好意を抱いていた女性と再び出会い、結婚を申し込んだが逃げられた。

満身創痍になった時に、ふと走りたいと思い突発的に家を出て、

約3年も色んな場所を走り回ったところ、有名人になり色んな人がついてきてくれた。

。。。

 

 

そんなこんなで、

主人公がこれをやると決めたら、あとはできることを流れに身を任せてやっていったのだった。

時には立ち止まることもあったし、うまくいかないことも辛いこともあった。

ただ、それでも誠実に一つ一つこなし、辛い現実の中でも感動できること・楽しいことに目を向けて、

生きがいを探していたのだった。

 

 

むやみやたらに自分の人生をよくしようとしても、結果的に後悔ばかりの人生になる。

見栄やプライド・他人からの印象を気にして生きていても、

どん底に落ちた時、今までの自分の価値観を壊され潰されてしまう。

欲を抱き過ぎず、振り回され過ぎず、自分の信じるものを持って、あとは流れに身を任せる。

主人公はそうやってさまざまな経験をしてきたのだった。

 

 

 

この映画を見たことで作り物とは言えども、自分の人生と照らし合わせて、

こういう場面で見栄やプライドが大きかったなとか、欲を抱き過ぎたなと改めて思った。

もちろんそれは自分の人生を良くしたかったし、周りの人にお返しをしたいという心もあった。

ただ、その考えが執着し過ぎた結果、徐々に強欲になり、

 

「もっと自分の人生をよくしないといい人生が送れない」

「もっと自分が成長しないと周りに認められない」

 

という意識が無意識に染み込み過ぎていたのだった。

 

 

日々忙しく、色んな人と出会い、数々の情報を毎日のようにインプットしている私たちは、

自分が今どんなことを思っているのか、どんなことに進みたいのかなんていうのは、

強制的に立ち止まって一回休憩して見ない限り、なかなか気付けないものなのだと思う。

気づけば強欲になったり、執着になったりして、

知らず知らずに望まぬ結果を現実に引き寄せていることになってる。

 

 

今回の映画を見て、自分の人生を大きく振り返ることができたのでとても有意義な時間になった。

自分の人生を何度も振り返ってみてきたつもりだったが、

映画を見たことで、自分の人生と対比してより深く振り返ることができた。

 

定期的に作品に触れるのも、今後の人生を振り返る手段としてはいいかもしれない。

また何かいい映画があったら見てみようと思う。

 

 

 

 

おしまい

 

 

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